バイオリン上達にとって最も重要なことは?
今からいうことが最も私が主張する中で重要なものです!
それは
「考え方」です。
何故でしょうか…
結論をいいますと、考え方が行動に影響されるからです。
考え方が行動に影響されるとはどのような意味なのでしょうか?
例えばコーヒーを見た時に
「飲む人」と「飲まない」人にわかれませんか?
これって何故でしょう?…
そうです。
「考え方」が影響しているのです。
原因があるから結果が起こりえます。つまり原因というのは、「考え方」の事です。
「コーヒーを飲む方」というのは、コーヒーを飲むような考え方をしています。
例えば
①おいしそう
②いい香り
③落ち着きそう
というような考え方をしています。もちろん他の考え方もあります。
次に
「コーヒーを飲まない方」というのは、コーヒーを飲まないような考え方をしています。
例えば
①まずそう
②体に悪そう
③気持ち悪い
といったような感じです。
何故自分がコーヒーを飲んだか?なんて全く意識しません。
だから自分に
「なんで自分は飲んだんだろう?どういう考え方をしたんだろう?」と聞いてみて下さい。
そして紙にその思っている事を書いてみましょう!
決してやってはいけないのが、頭の中で考えることしかやらないことです。
つまり紙に書かないで頭の中で処理することです。
これをやっても効果がありません。
なぜなら人間は脳で考えている情報は、視覚化するとわかるからです。
そして整理できます。
整理するには視覚化(文章化や図式化)することによって、整理されやすくなります。
まずはご自身の物の考え方の傾向をとらえてみましょう!
バイオリン上達において最も重要なのものは、
「考え方」であるといいました。
ここではさらにご自身の考え方の特徴をしってみましょう。
何故ご自身の考え方の特徴を知る必要があるのか?
それは
考え方には癖があります。癖はというのが特徴でもあります。
結果が出ていていつも同じような癖であればいいのですが、結果が出ていないのに、同じよくない癖がでていては進展しないのです。
例として
自分が右利きなのか?
左利きなのか?
どちらに原因があるのか?とわかれば、どちらかにアプローチできます。
つまり原因が分かればアプローチできるのです。
考え方の癖をつかむことは原因へのアプローチです。
ここではご自身の考え方の癖をさらに掘り起こす方法をお伝えします。
例えば
「人前で演奏しない」という選択肢をとってしまうことはありませんか?
この例でご自身の考え方の癖をとらえていきましょう。
①「人前で演奏しない」のはなぜか?と自分に聞き、紙に書く。この時、どんどん自分に対して「何故?」と質問していってください。
そして下向き矢印「↓」を使用するとより分かりやすくなります。
「人前で演奏する」
↓ 何故演奏しないのか?
「うまくないから演奏できない」
↓ 何故うまくないと演奏できないのか?
「人から批判されるのが怖いから」
↓ 何故人から批判されるのが怖いと演奏できないのか?
「よくみられたいから…」
つまりこの例でみると、
「人前で演奏する」という行為は、
「人からよくみられたいから」と言うことになります。
これは
マズローの欲求階層でもありますが、人がどのようなものに欲求を感じるか?というのにあたります。
「よくみられたいから」というのは、いわゆる「承認欲求」と呼ばれます。
誰かからよく見られたいからという願望です。
これが悪いことではありません。
人誰しも持っている欲求ですし、おだQもそうです。
これを満たすために自分はバイオリンをやってるのかーとまずは意識することが重要です。
他の例もいくつか書いてみましょう。そうしますと、ご自身の考え方が数パターンぐらいしかないことが分かります。
考え方の癖をとらえて、バイオリン上達をしていきましょう!
重度のうつ病の方は、「どうしたら死ねるだろうか?楽になれるだろうか?」ということをずっと考えてらっしゃいます。
この相反した考え方が
「今日も楽しいなー楽しい事だらけでうれしい」
みたいな考え方です。
これはうつ病の方とは相反した考え方です。
もちろん重度の場合は薬物治療がとても重要になりますが、考え方の修正というのは、今まで私が精神科で10年程やってきましたので、ある程度そのノウハウは持っていると思っております。
重要なのは
「考え方は変えられる」
ということを覚えておいてください。
できないことはありません!なぜならできている人がいるので!しかも世界で1人だけではなく、ごろごろ考え方を変えれた方はいっぱいいます。
それでは考え方の修正の仕方の1例です
前回人前で演奏しない方の例をとりあげました。
ここでも同じ例を取り上げたいと思います。
「人前で演奏しない」のはなぜか?と自分に聞き、紙に書く。この時、どんどん自分に対して「何故?」と質問していってください。
そして下向き矢印「↓」を使用するとより分かりやすくなります。
「人前で演奏する」
↓ 何故演奏しないのか?
「うまくないから演奏できない」
↓ 何故うまくないと演奏できないのか?
「人から批判されるのが怖いから」
↓ 何故人から批判されるのが怖いと演奏できないのか?
「よくみられたいから…」
「このよくみられたい」
という考えをどのように修正するかがカギですね。
つまり
「人前で演奏できない」のは「よくみられたいけど・・・現状ではよくみせれない」
ということになります。
ここで「よくみられるとは何か?」と自分に質問してみて下さい。
おそらく即答できないと思います。
重要なのは即答です。
「演奏しておきゃくさんが涙を流すこと?」
「あの人すごいねーといわれること?」
なんでしょうか?
ここで考えて下さい。
仮にバイオリンをはじめて1カ月だったとしましょう。その状態で人さまの前で発表する。
どうでしょうか?
そもそも習い始めて1カ月です。
人からうまくみられるわけがないのです(よっぽど練習していれば別です)
うまくみられなくてもいいのではないでしょうか?
なぜならうまくないから!
つまり人さまの前で演奏するというのは、自分が上達するために演奏する。
それだったら、人の意見に左右されすぎることはないのでしょうか?
そもそも超一流のアーティストでも、お客さん全員からうまくみられることはないのです。
全員からうまくみられたいのでしょうか?
それともたった一人の方からうまくみられたいのでしょうか?
これを考えることは凄く重要です。そしてこのことを紙に書くことも非常に重要になります。
そもそも良く見られなかった場合はどうなるのか?
①気分が落ち込む…
②嫌な気分になる…
そんなかんじでしょうか?
でも死にませんよね?
ジェットコースターも1回目が1番怖いだけで、100回くらいのったら怖くないですよね。
つまりこの状況と言うのは、起こるべくして起こるのです。
きもだめし屋敷に入って怖くなかったら、お金返せ―って思いませんか?
当たり前の事が当たり前のようにおきるわけです。
長くなりましたが、
「人からよくみられたいから、人さまの前では演奏しない」というのは、
上達を妨げる行為です。
どんどん見ていただいた方が、演奏しやすくなります。
仮に演奏したとしても、
最初の数回が怖いだけ…
仮に怖くても死にません。
死ぬほど怖いというけど、死にません!
このように考え方を変えるには論理的に物事を考えるのが1つの修正方法です。
より技法的な方法はまた別の機会に(^-^)
どうしたらバイオリンが上達するのか?
ここで逆転の発想です。
どうしたら最高に上達しないのかを考えるのです。
なぜならば最高に上達する方法はぱっと浮かばないですが、最高に上達しない方法ならすぐに思いつくからです。
そしてその最高に上達しない方法をひっくり返せば、最高に上達する方法です。
それでは項目ごとに考えていきましょう!
■練習 全くやらない
■レッスンの先生のアドバイス 全く話なんて聞かない
■レッスンの復習 絶対にやらない
■人前で演奏 人前での演奏は絶対にやらない
■誰と演奏するか 自分より下手な人とつるんで演奏する
■演奏スタイル 自分よがりに弾き、お客さんの声を全く反映させない
■自分の音 全く聞かず、自分よがりに音をだす。
いかでしょうか?
このような項目をひっくり返したことをやるだけだと思いませんか?
たとえば
■レッスンの先生のアドバイス 先生のアドバイスはアドバイス通りにやり、実践しまくる。
たったこのような事をやるだけで、めきめきと上達します。
うまくいかない時は、逆転の発想です。
どんどんシンプルに考えて、バイオリン上達にいかしましょう。